札幌西高校文芸部活動日誌
西高文芸部員が気のみ気のまま付ける活動記録。個性溢れる文章で日々の活動を記録していければいいのだが、果たしていつまで続くのやら……
[PR]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
文芸部員の朝は早い。
文芸部員の朝は早い。
外はまだ闇に包まれている時間。
自分の仕事場に、彼はいた。
秋永 准。16歳。
「そうですね、大体一年前にここにやってきまして。ええ。今は一年前は想像もつかなかったことを色々やらせていただいています。毎日が楽しいですよ」
そう言って笑顔を見せる秋永さん。今ならこの仕事以外に自分の居場所はないと断言できるという。
「入部当初は小説だけを書くぞーってはりきっていたんですよ。それ以外の創作は自分にとって蛇足だったんですが」
秋永さんは棚に並べてある文芸部誌の中から一冊を取り出した。
「これですね、これが自分の中の世界を広げてくれました」
半年前、秋永さんは自分の中で納得のいく作品が書けずにいたという。
そこで出会ったのが、「コラム」であった。
「何も作品を出さないわけにはいかない。けれど小説はうまく書ける気がしなかったんですね。周りの部員からの助言もあって、せめてコラムを書いてみようと思ったんです」
最初は何も思いつかなかった。悩み抜いて出た結論が
「コラムは自由なんだから、思いっきり変なものにしてやろうと決めました」
それからは急に執筆速度が上がった。
「自由に書こうと意識して自由に書くと、どんなにふざけた内容でも無意識のうちに抑えるところは抑えるんですね。書き終わったあとに読み返すと『あれ、意外と思ったものが書けた』、って。意外な発見でしたね」
今は、小説だけに縛られない自由な創作をするようにしているという。
「この間、歌会がありまして、僕は短歌が本当に苦手で最後まで書けなかったんですが、これもまた良い経験でしたね。できないことに挑むと、結果はどうあれ、その途中で考えたことが不思議と別のところで生きてくるんです」
秋永さんは、初めてコラムを書いた一ヶ月後、去年の十二月に文芸部のブログで記事を書き始めた。
「文芸って幅が広いんですよね。ブログだって立派な文芸なんですよ。コラム以上に縛られるものがないので、本当に自由に書かせてもらってます」
そのブログも含め、ネット上で、様々な試みを実現させようとしている。今月から部でTwitterを始めた。
「ネットは様々なメディアにあふれていますが、やはり基本は文字です。そこに僕は文芸の場としての魅力を感じるんです。ここ何カ月かは特にネット上の活動に重きを置いてきましたが、まだまだやってみたいことがあります。文芸部内の『文芸』をもっと多様なものにできたらいいと思っています。もちろん、今まで通りの活動が基盤にあることは大前提ですよ」
一方で、全く違う創作にも力を入れている。
「小説という媒体から少し離れて、ノベルゲームを作っています。これは去年一度頓挫したのですが、今年になって、高校生のうちにやっておきたいという気持ちが強くなったんです。絵と音楽があるので、純粋な文学かと聞かれれば、そうではないのでしょうが、これはこれで一つの文章を使った表現方法として成立しています。完成するよう努力します」
秋永さんの興味は無尽蔵に湧き出てくる。
『挑戦』は、終わらない。
外はまだ闇に包まれている時間。
自分の仕事場に、彼はいた。
秋永 准。16歳。
「そうですね、大体一年前にここにやってきまして。ええ。今は一年前は想像もつかなかったことを色々やらせていただいています。毎日が楽しいですよ」
そう言って笑顔を見せる秋永さん。今ならこの仕事以外に自分の居場所はないと断言できるという。
「入部当初は小説だけを書くぞーってはりきっていたんですよ。それ以外の創作は自分にとって蛇足だったんですが」
秋永さんは棚に並べてある文芸部誌の中から一冊を取り出した。
「これですね、これが自分の中の世界を広げてくれました」
半年前、秋永さんは自分の中で納得のいく作品が書けずにいたという。
そこで出会ったのが、「コラム」であった。
「何も作品を出さないわけにはいかない。けれど小説はうまく書ける気がしなかったんですね。周りの部員からの助言もあって、せめてコラムを書いてみようと思ったんです」
最初は何も思いつかなかった。悩み抜いて出た結論が
「コラムは自由なんだから、思いっきり変なものにしてやろうと決めました」
それからは急に執筆速度が上がった。
「自由に書こうと意識して自由に書くと、どんなにふざけた内容でも無意識のうちに抑えるところは抑えるんですね。書き終わったあとに読み返すと『あれ、意外と思ったものが書けた』、って。意外な発見でしたね」
今は、小説だけに縛られない自由な創作をするようにしているという。
「この間、歌会がありまして、僕は短歌が本当に苦手で最後まで書けなかったんですが、これもまた良い経験でしたね。できないことに挑むと、結果はどうあれ、その途中で考えたことが不思議と別のところで生きてくるんです」
秋永さんは、初めてコラムを書いた一ヶ月後、去年の十二月に文芸部のブログで記事を書き始めた。
「文芸って幅が広いんですよね。ブログだって立派な文芸なんですよ。コラム以上に縛られるものがないので、本当に自由に書かせてもらってます」
そのブログも含め、ネット上で、様々な試みを実現させようとしている。今月から部でTwitterを始めた。
「ネットは様々なメディアにあふれていますが、やはり基本は文字です。そこに僕は文芸の場としての魅力を感じるんです。ここ何カ月かは特にネット上の活動に重きを置いてきましたが、まだまだやってみたいことがあります。文芸部内の『文芸』をもっと多様なものにできたらいいと思っています。もちろん、今まで通りの活動が基盤にあることは大前提ですよ」
一方で、全く違う創作にも力を入れている。
「小説という媒体から少し離れて、ノベルゲームを作っています。これは去年一度頓挫したのですが、今年になって、高校生のうちにやっておきたいという気持ちが強くなったんです。絵と音楽があるので、純粋な文学かと聞かれれば、そうではないのでしょうが、これはこれで一つの文章を使った表現方法として成立しています。完成するよう努力します」
秋永さんの興味は無尽蔵に湧き出てくる。
『挑戦』は、終わらない。
TRACKBACK
TrackbackURL
COMMENT
No Title
あとノベルゲームってなんですか!うへ
No Title
回答遅れました……すいません。
質問内容は「『ノベルゲーム』というゲームジャンルは何か」ということで合っていますでしょうか。
ノベルゲームとは、要はパソコンやゲーム機を使って読む小説です。音楽や静止画や動画が物語を盛り上げる演出として入っています。
詳しいことはウィキペディア参照でお願いします。
多分僕が説明するより手っ取り早く理解できます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ビジュアルノベル